フランスで馬券を買う その3 (日本にはない種類の馬券の紹介とマークシートの使い方)

6月20日シャンティイ競馬場で Prix de Diane (仏オークス)が行われました。私はまだ一度も観戦したことがありませんが、フランスのオークス凱旋門賞の次に人気があるレース(ダービーよりも!)で、当日の競馬場は綺麗なドレスと帽子で着飾った女性たちで賑わい、とても華やかな雰囲気だそうです。いつか行ってみたいなぁ・・・

現地観戦は無理でしたが、馬券を買って楽しみました。いつも通り近所のTabacで馬券を購入しようと思っていたのですが、久しぶりに行ったら自動馬券発売機が無くなっていて、「マークシートを記入してください」という張り紙がありました。めんどくさーい!と思いましたが、これも経験。初めてマークシートを使って購入しました。そして今回は日本(JRA)にはない種類の馬券で敢えて勝負しました!(私にとって)まだ未知の馬券の買い方やその配当、そしてマークシートを使っての購入方法も合わせてレポートします!

初めて購入するので間違い等あるかもしれませんが、ご了承ください。

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JRAには無い馬券で敢えて勝負!

マークシートの記入の仕方

Tabacには数種類のマークシートが置いてありましたが、今回は以下の二つを使いました。フランス語の基本競馬用語が分かって、日本でも競馬をしている人なら基本的な買い方は直感的に分かります。マークシートを記入してTabacのおっちゃんに渡すとレジで馬券を発券してくれます。

注意!鉛筆で記入すると読み込めません!Tabacのおっちゃんに怒られました!ボールペンで記入しましょう。

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マークシート。上が3-4-5連単用、下が基本用。

最も基本的なマークシートであろうものは(写真下)、単勝(Simple Gagnant)、複勝(Simple Place)、馬連(Couple Gagnant)、ワイド(Couple Place)、3連複(Trio)、後から説明する2 sur 4とMulti (4連複)が購入できます。競馬場番号(Reunion)とレース番号(course)、購入口数(Nombre de fois la mise)を選び、馬券の種類と買いたい馬をマークするだけです。

 

2 sur 4 (一口3ユーロから)

選んだ2頭が上位4頭までに入ればあたりです。ワイドの4着まで、みたいなイメージでしょうか。

Multi (一口3ユーロから)

4連複です。着順は関係ありません。このMultiには細かく、Multi en 4、Multi en 5、Multi en 6、Multi en 7の4種類があります。

Multi en 4 が日本の3連複を単純に4頭バージョンにした「4連複」です。Multi en 5 、6、7は、上位4頭が選んだ馬の中に全ていれば当たりとなります。例えばMulti en 7 の場合は、選んだ7頭のうち4頭が上位4着に入れば当たりです。今回買った馬券が以下の写真ですが、ご覧のように7頭選んで一口ですので、4連複を7頭BOXで買うのとは支払い合計金額の観点で異なります!もちろん、いわゆる普通の4連複よりも当たる可能性が上がるため、配当も低くなります。そして結果的には4連複7頭BOXと同じ配当になるのですが、それは後で紹介します。

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Multi(4連複)馬券。4頭選んでも7頭選んでも一口3ユーロ。もちろん配当は違います。当たればですが・・・

Quarte+ (一口1.3ユーロから)

4連単です。日本の3連単と同じ要領です。

Quinte+ (一口2ユーロから)

5連単です。3連単すらほとんど当たらないのに、どうやったら5連単なんて当たるのでしょうか?

 

ちなみに先ほどの写真にもあったように、3連単(Tierce)、4連単、5連単はそれ専用のマークシートがあります。大きな違いは競馬場・レース番号を選択する欄がないことですが、これは発売対象レースが1日に1レースと決まっているからです。馬券の種類と口数、そして馬を1着から順番に選んでいきます。Les formulesという欄がありますが、よく分かりません・・・何もマークしなくても馬券は買えました。また、マークシートは写真のように雑に記入しても読み込んでくれました。

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基本マークシートには競馬場番号とレース番号を記入します。

 結果と配当

メンディザバル騎手騎乗の(6)Joan of arcが優勝。私が推していた一番人気の(1)Khalidiyaはなんとビリ2。応援していたディープインパクト産駒の(11)Harajukuも馬券圏外、日本語名(?)でサッカー仏代表のグリーズマンが所有する(9)Natsukashiは最下位・・・馬券はかすりもしませんでした・・・

私には全く関係のない話ですが、せっかくなので配当も紹介します。まず 2 sur 4 はどの組み合わせでも同じ配当でした。日本のワイドだと人気薄を絡めて買っている馬券のほうが配当が高いですが、こちらは全部同じようです。穴馬を狙っている人には損?

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2 sur 4 の配当。どの組み合わせでも全部同じ。

続いてMulti。先ほども書いたように、選んだ頭数によって配当が大きく異なっています。今回のオークスの場合、4頭のみ選んで当てた場合は252ユーロ、7頭選んで当てた場合は配当はぐぐっと下がり7.2ユーロです。

この仕組みですが、4連複を7頭BOXで購入した場合は35通りとなるため、7.2x35=252と結果的に全く同じ配当になりました。これはMulti en 5、6でも同様でした。なのでMulti en 5、6、7は4連複のBOX買いを一点でまとめてくれる買い方ということになるようです。

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Multi(4連複)の配当。

次は5連単です。44000ユーロ(約570万円)・・・夢がありますねぇ。4連単、5連単は着順が当たらずに4連複、5連複になってしまった場合にも配当がもらえます。また5連単ではなく、4連単もしくは3連単までなら当たっていたのに!という場合もボーナスが貰えます。ご覧のように配当はぐっと下がり、残念賞の感が強いですが・・・カスリもしなかった私には関係ありません!

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Quinte+(5連単)の配当。5頭当たらなくても残念賞がもらえるようです!

結果はPMUのサイトで確認できます。

https://www.pmu.fr/point-de-vente/r1/c5/

 

 というわけで、日本でもフランスでも複勝ですらまともに当たらない私にはかなり難易度が高い馬券でした。高い授業料となってしまいましたが、色々と仕組みを知ることができて、また家で競馬を楽しめて楽しかったです。いつかは5連単で夢を叶えたいです!が、まずは現実的に馬連からなぁ。