フランスで1回目のコロナワクチン(モデルナ)を接種

先日、モデルナのコロナワクチンを接種してきました。接種までの流れ、1回目の接種の副反応の報告(レポート)と体験記です。

 

予約

フランスでは日本よりもワクチンの接種がはるかに進んでいます。高齢者から接種が優先的に進んでいましたが、5月12日からは18歳から49歳の人も、当日・翌日の予約に空きがあれば誰でも予約ができるようになりました。先日紹介したPCR検査の予約と同じように、インターネットで予約をします。年齢によって受けられるワクチンが決まっていますが、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソンのどれかを指定して(フィルターをかけて)検索することもできます。下の画面のように時間が表示されているところがまだ空いているところで予約をすることができます。

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コロナワクチン予約画面。ワクチンの種類と場所、時間が指定できます。

5月12日以降、頻繁にサイトをチェックしていました。当日・翌日分はなかなか空きがない状況でしたが、たまたまモデルナの予約枠を見つけることができ、予約しました。

 

接種当日、約束の時間に病院へ行く。

指定された時間に行くと、その日は接種を待つ人でとても混んでいました。スケジュールがかなり遅れていて、予約の時間よりも1時間ほど遅れて名前が呼ばれました。接種を待つ人はぱっと見ですが、20代から30代の若者がとても多い印象でした。それだけ高齢者の接種が進んでいるということでしょうか。

 

受付

まず身分証を提示して受付をします。外国人の私も住居証明などフランスに住んでいることが証明できれば接種できます。何も問題なく受付ができました。

 

問診

次にお医者さんから問診を受けます。アレルギーがないか、持病がないか、コロナにかかったことがないかなど聞かれました。それからワクチン副反応について可能性がある旨説明がありました。腕や肩の痛み、筋肉痛、頭痛、疲労感、高熱などがあり、何か症状が出たら十分に休息をとり、必要であれば解熱鎮痛剤を飲んでください、とのことでした。

 

いよいよ接種

問診が終わったらいよいよ接種です。副反応の心配もあるので緊張しましたが、一日中打ちまくっている看護師さんにとっては流れ作業の中の一つ。パソコンの画面を見ながら「名前言って」「どっちの腕?」と聞かれ、「モデルナ1回目打ちます」と確認されあっという間に終了です。針が細いのか注射自体の痛みも感じませんでした。

 

待合室で15分待機

接種が終わったら待合室で15分待機です。15分経ったら、看護師さんが接種証明書をもって来てくれて、それを受け取って帰宅です。混雑していたので受付までは待ちましたが、受付をしてからはとてもスムーズに進みました。

待合室での待機中、接種を終えた40代とみられる女性が倒れてしまいました。様子がおかしいと気づいた隣の男性が「大丈夫ですか?」と声をかけましたが、そのまま意識が朦朧とし、持っていたコップも落としていました。すぐに看護師・お医者さんが駆けつけ、呼びかけや血圧測定などの対応をしていました。1〜2分後くらいには意識を取り戻して看護師さんの呼びかけにも答えることができていたので大事には至らなかったと思いますが、とてもびっくりしました。その女性がなぜ倒れたのか、コロナワクチンが原因なのか、持病を持っていた方なのか、たまたまなのか、全く分からない状況でこういう事を書くとコロナワクチンのリスクをミスリードしてしまいそうですが、自分が見た例の一つとして記します。

 

副反応

接種して48時間が経過しましたが、私に起きた副反応は筋肉痛(接種部の腫れ)のみでした。接種して3時間くらい経った頃から違和感・痛みを感じ始め、48時間経過するまで続きました。「痛み」と言っても日常生活に支障が出るようなものではなく、久しぶりに腕立て伏せをしすぎた、くらいでしょうか?(分かりにくい・・)牛乳を飲むときに手を腰に当てるとき、上着を着るのに手をあげるときに痛みが出ました。それ以外は今の所何もありません!

ちなみに5月初旬にファイザーを接種したフランス人の同僚(50代男性)も1回目の副反応は腕の痛みだけだったそうです。彼は翌日はあまり痛くなかったが、2日目に痛みが出た、と言っていました。

 

 

感想

(ワクチンに関する賛否両論は置いておいて)フランスではワクチンの接種がとても早いスピードで進んでいます。国民の慎重論もあり、接種が始まった最初こそは(2021年始ころ)ゆっくりとした接種スピードでしたが、今は週末も祝日も関係なく、マクロン大統領の号令のもと「打って打って打ちまくれ!」のような状況です。

予約システムも簡単で、今回の記事で書いたように外国人の私でもとても簡単に接種ができました。まだ予約の空きを見つけるのが難しいものの、予約自体は簡単にできます。副反応に関するニュースが色々出回っている今日では、接種するワクチンを予め自分で選べる(年齢制限あり)のも、一つの安心材料になりました。

便利なのは居住地以外でも予約ができることです。例えばリヨンに住んでいる人でも、バカンスや仕事でパリにいる場合、予約に空きさえあればパリで接種が可能です。また、どうしても早く接種したいが自分が住んでいる地域で予約に空きがない場合、空きがある別の地域の病院に出向いて接種することも可能です。日本のように自治体ごとの接種ではないので自由度が大きいというメリットを感じました。

 

2回目の接種は6月末です(こちらも1回目の予約時に指定できました)。またレポートします!