競馬新聞 Paris-Turfと楽しむ凱旋門賞2020 at home

 コロナウイルスの影響で無観客開催となった2020年の凱旋門賞。レース直前にオブライエン厩舎の4頭が出走を取り消すというなんとも残念なアクシデントもあり、例年とは違う凱旋門賞となりました。本来であれば現地で観戦する予定でしたが、今年は残念ながら自宅でテレビ観戦。それでも世界最高峰レースを目一杯楽しむため、前日の10月3日土曜日に競馬新聞 Paris-Turf を購入し気分を盛り上げます。今回は当日の紙面を紹介しながらParis-Turfの中身も見てみましょう。

 

 先にも書いたように、前日3日(土)に近所のスーパーで新聞購入。2.7ユーロ。一面は今年もエネイブル。EnableとInsoutenable "耐えられない" を掛けています。日本語に訳すと「緊張感は最高潮に!」と言った感じでしょうか(フランス語が堪能ではないので誤訳等ご了承ください)。

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一面。今年もエネイブルです。

 凱旋門賞の出馬表です。土曜日に購入した新聞なのでもちろん出走取り消しは反映されていません。おっちゃんの本命はエネイブル、続いてストラディバリウス、ソットサスの順です。日本馬ディアドラの名前が挙がったのは最後でした。

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2020年凱旋門賞の出馬表

 次の見開き2ページは各馬の過去の戦歴が紹介されています。レース情報、着順と着差、各レースの一言コメントに加えて、各馬の評価・注目ポイントが載っています。日本馬ディアドラには「今年のパフォーマンスはやや劣り、2000メートル特に良馬場に良績があるので超穴党の方にはどうぞ!」みたいなコメントが載っていました。

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各馬の過去の戦歴

 各社の予想のまとめ。エネイブルを本命に挙げる人がほとんど。ストラディバリウスとモーグル(取消)を本命に挙げる人が数名。

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色々な予想家?の予想一覧

 凱旋門賞とは関係ありませんが、競馬新聞なので前日のレース結果ももちろん載っています。着順と配当、レース回顧、インタビューなど、内容は日本の新聞と同じですね。3日土曜日の新聞なので、2日に武豊騎手が勝利したダリア賞の結果がインタビュー付きで掲載されていました。「この週末、アマレナと同じ勝負服のジャパンに跨る日本の天才ジョッキーがいいスタートを切った」みたいな事が書いてありました。今年も武豊騎手のレースが見たかっただけに本当に残念です・・・

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前日のレース結果ももちろん載っています。

 レース情報はもちろんですが、騎手へのインタビュー記事もカラー写真付きで載っています。日本のスポーツ新聞のような感じですが、結構内容が充実しているので雑誌の一記事のような印象です。

 デットーリ騎手への記事では、過去三年間の凱旋門賞を振り返る記事でした。2017年のレースでは、最初の400メートルが勝負の分かれ目で、レース途中の城を通過するあたりで(この年はシャンティイ競馬場で行われた)勝利を確信した、という話。昨年はガイヤースをかなり意識していて、過去3戦して全て勝っているヴァルトガイストはノーマークだったと話しています。レース回顧だけでなく、2017年のレース後パリまで帰る電車でイギリス人集団に見つかり、電車の中で大騒ぎになって迷惑だったという話も紹介していて、とても面白い記事でした。(それよりも凱旋門賞を何勝もしているスーパースターが、しかもその年の凱旋門賞を制した後に電車でパリまで帰るというのが驚きです。)

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カラー写真付き、騎手のインタビューなど読み物もたくさん。

 いよいよスタートまで2時間!今年はどんな結果が待っているのか!新聞とタバックで買った馬券を握り、テレビの前で絶叫しようと思います。Bonne chance!