凱旋門賞まであと三週間と迫ってきて、今日はパリロンシャン競馬場で前哨戦が行われました。日本からはキセキがフォワ賞に出走。応援も兼ねて、カフェに馬券を買いに行きました。
先日のブログでも紹介しましたが、フランスではウインズのような場外馬券場はありません。ただ、街のカフェ、バー、新聞屋さんに馬券販売機が置いてあるところがあり、そこで馬券を購入することができます。街にもよりますが、結構な数の取り扱い店舗があるので、競馬場に行かなくても気楽に馬券を購入できます。
（新聞屋さんは馬券は購入できても競馬中継用のテレビがないと思います。）
カフェに行く前に、今回も読みこなせない新聞を買ってみました。
今回はParis coursesという競馬専門紙を土曜日のうちに購入しておきました。1.7ユーロ。
めくると、次のページは全レースの出走表が紹介されています。自分の予想をメモするスペースもあります！フォワ賞のコメントとして、
「エネイブルの2馬身弱差だったアスコットのレースから戻り、野心を持ってロンシャンに戻ってくるヴァルトガイスト」
「日本馬のキセキはスミヨンのサポートを受け、フランスでの初挑戦を迎える」
「キセキはフォワ賞と凱旋門賞に向けて良い調教が出来ている。このレースでもベストを尽くしてヴァルトガイストに先着したい（スミヨン騎手コメント）」
といったコメントが載っています。この新聞では2ヴァルトガイストが本命、次に1Way to Paris、アウトサイダーとして3キセキと4Silverwaveとなっていました。Glassさんという予想屋（？）は2-4-1-3の順で、「2は非常に手強く、よっぽどタフでないと先着出来ない」というコメントです。
次のページの各馬の近走の成績も見てみましょう。相変わらず見にくい・・・キセキの前走は阪神の宝塚記念。レースのコメントとして
「イン先行を取るためにスタートから押して、残り200メートルまでは勝ったと思ったが近くでマークしていたリスグラシューに差されてしまった」
とのこと。普段カタカナで見ている日本馬がアルファベット表記になっているのも不思議な感じです。
ちなみに、出走頭数が4頭なので発売される馬券の種類は単勝、複勝、馬単、三連単の4種類だけでした。4頭ですし、ここは思い切って普段滅多に買わない３連単で勝負！
馬券の検討をする上で参考になるのが、PMUのサイト。出走表はもちろん、オッズや新聞の予想のまとめ、簡単なコメントがありました。しかもライブでレースを見たり、後からレース映像をリプレイすることもできます！そして近所のPMU取り扱い店舗もここから探せることができるので、とても便利です！
さて、当たらない予想を終えて、カフェに向かいます。今回お邪魔したカフェはこちら。外見は普通です。見にくいですが、「PMU」の看板が目印。
早速中に入ると、2台の自動馬券販売機がありました！が・・・なかなかディープな雰囲気です。人数は多くはないのですが、ベテランのおっちゃん達が馬券購入を楽しんでいます。オーナーさんがアラブ系の方のようで、そのせいかアラブ系・アフリカ系のお客さんが多かったです。ちょっと違う国に来たようで、完全にアウェーです。
ビビっていてもしょうがないので、とりあえずビールを頼み、予想して来た馬券を購入！おっちゃん達の邪魔にならないところに座らせてもらい、レースを観戦しました。競馬中継が流れる一台のテレビをみんなで眺めます。
「キセキ」という単語が一番聞き取りやすいからかもしれませんが、現地中継でもレース前はキセキの話題を取り上げていました。フォワ賞は既にエルコンドルパサーなど日本馬が勝っている、キセキはジャパンカップ二着の実績馬であること、角居調教師はヴィクトワールピサでドバイを制していること、日本の馬場は高速だからフランスの馬場に対応できるか、などなど・・・なかなか時間を割いてコメントをしてくれていました。
レースはご存知の通り、残念な結果でした。勝ったらおっちゃん達に祝福してもらおうと心の中で思っていたのですが、そーっとカフェを出て来ました。
こんな感じで週末の競馬観戦を満喫（？）して来ました。日本のウインズとは違うディープな世界。これはこれで楽しかったです。通い続ければおっちゃん達の輪に入れてもらえるようになるのかな？
