ヴィシー競馬場に行ってきました。
Vichy ヴィシーはフランスのほぼ真ん中に位置し、温泉で有名な街です。温泉といっても入浴するのではなく、「飲む」温泉。街には温泉飲み場があり、療養をしている主にご老人方が水を汲みに来ていました。味音痴の私にはうまく説明できませんが、とても鉄っぽい味でなかなかクセのある味です・・・良薬は口に苦し?
温泉保養地の定番ですが、ヴィシーにもカジノやオペラといった娯楽施設があります。またアリエ川沿いの公園はとても綺麗で、散歩するだけでもとても気持ちがいいです。多くのお店が日曜日にも開いており(フランスではとても珍しいことです!)、競馬がなくても観光にとてもオススメです。
さてヴィシー競馬場ですが、街の中心地からみてアリエ川の対岸にあります。ずいぶん昔のことなので確かではないですが、当時は渡し船がありました。この日は車で行きました。駐車場はタダ。入り口で入場券8ユーロを購入します。
ヴィシー競馬場の開催は6月から9月。ここでは平地、障害競争の他に、今回観戦した「トロット競争」が開催されます。ルールは簡単に言ってしまえば「走ってはいけない」。競歩のような種目のようです。日本では見ることができないレースなので、敢えてトロットレースを狙って観戦してきました!
「車」を引いた馬をどうやってゲートに入れるのか?と疑問に思っていましたが、やはり平地競走のようなゲートはありませんでした。大きなゲート(柵)を乗せた車が先頭を走り、その後ろを馬たちが追走します。徐々に車がスピードを上げて行き、何かしらのタイミングで(?)一気に加速し馬たちを置き去りにします。これでレーススタート!「競歩」のようなものですが、結構スピードが出ていてびっくりしました!
ですが、後からJRAのホームページで調べると、速さは分速約220メートル、つまり時速約13キロとのこと。うーん・・・あまり速そうでない・・・。さらに調べると、どうやらママチャリ程度の速さらしいです・・・。でも数字で聞くより迫力がある印象を受けたんだけどなぁ。芝コースを挟んでの観戦なのですが、きっと間近で見たら結構迫力があるんではないでしょうか。
私はてっきり、このような車を引いた馬たちのレースだけかと思っていたのですが、平地競走のように騎乗して行うトロットレースも1レースだけありました。プログラムにもきちんと書いてありました。乗り手の呼び名がDriverとJockeyと呼び方が変わるのが面白いです。
トロットレースの経験・知識は皆無なので、どう予想していいかも分からず・・・誕生日馬券を購入していました。今日がたまたまなのかもしれませんが、割と人気通りの決着が多い印象を受けました。平地より力の差が出やすいのかな?もう少し勉強しないといけません!
地方の競馬場なのでさすがに規模は小さいですが、とても綺麗に整備されていました。花壇の花も綺麗に手入れされていて、まるでちょっとした庭園のようです。
地方の小さな競馬場ですがとても綺麗でした。土曜日の夜ということもあり、競馬歴が長そうなオヤジはもちろん、小さな子供を連れた家族、ご老人夫婦、若者カップルなどなど、いろいろな客層で賑わっていました。言葉が分からないだけかもしれませんが、なんとなくゆったりとした時間が流れているような感覚でした。知っている騎手も馬も居ませんが、だからこそ気楽にゆったり楽しめる。なかなか楽しかったです。次の目標は人生初のトロットレース馬券的中です!