フランス競馬観戦記 パリロンシャン競馬場(凱旋門賞2019)

パリロンシャン競馬場凱旋門賞を観戦しに行って来ました!

結果はご存知の通り、エネイブルの3連覇、日本馬の悲願は達成されず、ヴァルトガイストが制しました。競馬を満喫する為にあまり写真など撮れませんでしたが、当日の現地の様子などをレポートします。

 

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2019年凱旋門賞の様子をレポートします

 

パリロンシャン競馬場への行き方

アクセス方法の一例ですが、市内からメトロの1号線に乗ってPorte Maillotまで行きます。市内から進行方向先頭側、Palais des Congresの方向に進んで行きます。

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Porte Maillot駅 Palais des Congresの方向に進んで行きます。

地下鉄改札を出ると、シャトルバスを示す看板がありました。フランス語、英語表示に並んで、日本語表示もありました。バス停は階段を出てすぐ。シャトルバスを待つお客さんも日本人の方がとても多く、心強かったです。バスは約10〜15分くらい待ったでしょうか?列は長いですが、2両編成のバスなので割と列は進みました。

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シャトルバスを待つ列。出口を出てすぐ。

シャトルバスが入り口付近に到着します。周辺はタクシーや一般車両やらでとても混雑していました。第一レースを見逃したくない方は少し早めに行った方がいいかもしれません。

そしていよいよ入り口に到着!あらかじめネットで購入しておいたチケットで入ります。興奮してきました!

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ロンシャン競馬場入り口

 

Paris Turfの紙面

競馬場の雰囲気をレポートする前に、当日(正確には前日の土曜日に購入した)の競馬新聞の紙面です。まずは一面。エネイブルの歴史的偉業を期待する紙面です。

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Paris Turfの一面

馬柱です。右のおっちゃんの本命はエネイブルで次がソットサス。日本馬三頭は低評価です。フィエールマン、ブラストワンピースに関しては特に否定的なコメントはありませんでしたが、逆に勧める要素もないという感じでしょうか。キセキに関しては前走フォワ賞の走りが納得のいくものではなかった、とのことで評価が下がっています。

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凱旋門賞の馬柱

 

場内の様子

第一レースが始まる1時間ほど前に到着しましたが、会場はすでに熱気に満ちていました。フランス語はもちろんですが、英語を話す人がとてもたくさんいる印象で、さすが世界の競馬の祭典といった感じです。そして日本人もすごくたくさんいて、場内に流れるアナウンスMCのおじさんも時折日本語で話していました。とても流暢でした!

着飾った人たちがビールを飲んだり、シャンパンを飲んだり・・・ヨーロッパの競馬はやっぱりパーティーといった雰囲気で、とても華やかです。

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Jardins de l'Arc と呼ばれるエリア

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パドック

場内には至る所に飲食物を扱うテントがありました。ビールや、シャンパン、軽食などが購入できます。下の写真、パドック横一階は関係者エリア?2階屋外のテントにはアクセスできました。

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パドック脇の飲食エリア

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応援メッセージ発見

場内では係のお姉さんがエネイブルのポスターを配っていました。厚紙に印刷されたなかなかしっかりしていて高級感のあるもの。これを持ってみんな記念写真を撮っていました。

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当日無料配布していたエネイブルのポスター

前日土曜日に雨が降り、当日も午前中は雨が降るどんよりした天気でしたが、レースは綺麗な青空の下で行われました。雨が降らなくて、観戦する立場としては非常に助かりました。

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1レース終了後、引き返す各馬

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凱旋門賞スタート前

 

 

いよいよ凱旋門賞の発走!

まもなく発走です。まずはパドック凱旋門賞に騎乗するジョッキーの紹介が行われました。さすがに人がすごかったですが、頭の間から写真撮影しました。

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ジョッキー紹介

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パドック すごい人ですが、日本のG1ほどではない?

本馬場入場行進です。エネイブルの紹介の時には一際大きな歓声が起こりました。ソフトライトに騎乗していた武騎手は、少し微笑んでスタンドの方を見ているように見えました。

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本馬場入場行進 ソフトライトに騎乗する武騎手

いよいよスタート!エネイブルの歴史的3連覇達成か!それを阻止するのは果たしてどの馬なのか!もしくは奇跡の日本馬悲願達成か!最後の直線、大歓声です!レースを生で見るため、スマホの画面は見ていませんでしたが、一枚だけ撮れていました。

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最後の直線!逃げるエネイブル、追うヴァルトガイスト!

結果はヴァルトガイストの勝利でした。引き返す各馬に観客から惜しみない拍手が送られていました。全馬に拍手を送るのも紳士的でさすがヨーロッパ、と思うのは思い込みすぎ?とりわけエネイブルには大きな拍手が送られていました。

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残念ながら3連覇が叶わなかったエネイブルとフィエールマン

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ブラストワンピースも頑張りましたが、残念な結果になってしまいました。

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個人的に期待していたジャパン

そしてもちろん今日のヒーローはヴァルトガイスト。大歓声です!すでにメディアに囲まれています。

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見事2019年の凱旋門賞を制したヴァルトガイスト

 

後日France galopからメールが来て、入場者数は33000人とのことでした。日本のG1に比べると少ないですね。昨年はトイレ・馬券販売機の大渋滞、フード・ドリンクの売り切れで不満が大爆発したようでした。トイレは仮設トイレが多数設置されていたので、特に問題ありませんでした。馬券は自販機が混んでいて結構並びました。早めの購入をお勧めします。フードエリアも結構並びましたが、フランスでは許容範囲といったところでしょうか。日本の競馬場と比べると食べ物の取り扱いが少ないので、サンドイッチや飲み物などを持っていくといいと思います。

 

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久しぶりの凱旋門賞生観戦でしたが、やはり国際色が強く華やかな1日は他のレースとは違って特別な雰囲気でした。馬券はもちろん・・・でしたが、世界最高峰のレースを生で見るための高い入場料だったと思っています!次は当たる凱旋門賞に行きたいです。

 

追記

凱旋門賞について、武騎手のブログにヘルメットに装着されたカメラのことが書かれていました。うろ覚えですが、当日の正面スクーリーン・レース実況にもこの映像が一部流れていたと思います。

その動画がFrance galop公式Youtubeにアップされていました。

このような動画は初めて見ました。私たちが観戦する正面スタンドは観客の大歓声、場内実況と周りの音が聞こえないくらいの盛り上がりですが、実際に騎乗しているジョッキーには風を切る音しか聞こえないんですね。また、飛び跳ねてくる泥を見ると改めてレースの過酷さを知りました。

France galopの公式Youtubeには凱旋門賞以外のレースの映像もアップされていました。レース映像とは違う視点からの凱旋門賞を是非ご覧ください。

 

www.youtube.com