先日行われたUEFAチャンピオンズリーグ、リヨン-ユベントスの試合を観戦してきました。
試合が行われたのは2月26日。当時はフランス国内でのコロナウイルス感染者が数名程度の状況でしたが、イタリア北部では既に感染が拡大していた状況。ユベントスの本拠地であるトリノでは爆発的な感染は確認されていなかったものの、この状況でイタリアから約3000人のサポーターを迎えての試合ということで、フランス国内でも開催に関しては賛否両論でした。結果的には特に制約もなく、通常の開催が行われました。
私がチケットを予約したのは試合から約2週間前。1〜2ヶ月前からチェックしていたのですが、その時は一般向けチケットはすべて完売。諦めながらも時々チェックしていたのですが、忘れた頃に見てみると数枚のチケットが残っていました。ただ、さすがチャンピオンズリーグ。チケット1枚250ユーロ、もしくは300ユーロの席です。高い・・・でも人生は一度きり。思い切って購入しました。購入時に座席も指定できました。
リヨンの本拠地、Groupama stadium。リヨンの郊外に2016年に建設された6万人近く収容できる新しいスタジアムです。スタジアム横の駐車場も有料で予約できるようですが、前売りの段階で既に満車。少し離れたEUREXPOという施設の無料駐車場を利用して、シャトルバスで会場へと向かいます。シャトルバスは次から次に来ますが、乗るのには行列を作って15分ほど待ちました。シャトルバス専用道路を通行するので、渋滞に巻き込まれる心配はありません。15分ほどで会場に到着しました。
チケットを購入する時に、駐車場やシャトルバス、臨時トラムのチケット（無料）を一緒に予約できます。必ず予約をしてから来るように、と書いてあった気がしたのですが、駐車場の入り口でもシャトルバスでもチケットの提示は求められませんでした。
チケットチェック、セキュリティーチェックを受け、スタジアム敷地内に入ります。CLというだけあって、開場前からすごい人。ビールを飲んだり、グッズを買ったり・・・みんな既に興奮していました。試合開始約1時間半前の19時半に開場。ようやくスタジアムの中に入ります。
私もせっかくなのでビールで乾杯。エコカップもこの日の特別仕様。いい記念になりました。
練習開始。やはり、クリスチアーノ・ロナウドの人気は絶大でした。彼が入場すると大歓声で皆カメラを構えていました。リヨン・ユベントスサポーターというより、彼を目当てに観戦に来た人も大勢いたようです。
試合は下馬評を覆し、リヨンが本拠地で1-0の勝利！これには地元リヨンファンも大興奮！ものすごい歓声でした。逆に、イタリア人と思われる斜め前に座っていたおじちゃんは、ユベントスがミスをする度に、イタリア語とフランス語の汚い言葉を使って怒っていました・・・
こちらではマスクをする習慣はほぼありませんが、コロナウイルスの影響でマスクをしている人も僅かですがちらほら。ただ、やんちゃそうなにいちゃんグループも小学生くらいの子供を連れた家族も、多くの人がマフラーやネックウォーマーで口元を覆って、「コロナ予防」と言っていました。
試合から約2ヶ月が経ちました。フランスもイタリアもこの2ヶ月で状況は大きく深刻化しました。スポーツイベントの延期はもちろんのこと、多くの犠牲者が出る状況になってしまいました。フランスではスポーツイベントは8月末まで中止。リーグアンも残りの試合を消化せずに今シーズンが終了する決定が下されました。この状況が早く終息して、多くの人が日常を取り戻し、またスタジアムでみんなで一流選手のスーパープレイを楽しく見られるようになることを祈っています。
