先日3月8日のブログの中で、一部の人たちが引き続き握手やビズをしての挨拶を継続しているという内容を書きました。その後もコロナウイルスの蔓延が広がり続け、先週は私の同僚もほとんどの人が挨拶を控えるようになりました。街中でも「ビズは控えるよ」と言う会話を耳にすることもあり、国民の危機感が高まっていたと感じていた中、ついに昨日3月15日からスーパーや薬局などを除くすべてのお店が営業停止となりました。13日木曜日のマクロン大統領のテレビ演説の際は、全ての学校の休校措置だけに留まっていたのに、2日後に状況が一転、より厳しい措置が取られました。
報道にもありましたが、この閉店措置が飲食店などに通知されたのは、閉店のわずか数時間前のようで、すでに仕込み等していたお店は大打撃となってしまったようです。飲食店のみならず、私の行きつけのお花屋さんもこの措置に大きな影響を受けてしまうとのこと。日曜日の朝におじさんと話したのですが、生花はもう廃棄するしかないだろうとのことでした。「もちろん健康が一番だけど」と言う一方、経営に大きな打撃となってしまうだけに、この急すぎる決定にとても怒り、そして悲しんでいました。感染された患者の方はもちろんですが、経済的打撃を直に受ける人を目の当たりにして、1日も早く状況が良くなることを改めて願いました。
さて、日本では買い占めなどの影響で一部商品が欠品する事態が発生したようですが、フランスでも同様です。昨日15日の時点でお米やパスタ等がほぼなくなりました。
今日16日、状況はもっと悪くなり、昨日はまだ少しあったトイレットペーパーも完全に姿を消しました。
その他、ハイターのような塩素系消毒液の棚も空っぽ。パスタソース、卵、冷凍ピザ、パン類もどんどん数が少なくなっています。そしてレジには長蛇の列。
肉類・野菜などはまだ残っており、近くのパン屋さんでは並ばずにクロワッサンなど買えました。まだ食料難民にはならずに済みそうです。この後20時からマクロン大統領の緊急のメッセージがあるそうで、追加の措置が発表されそうです。
あっという間に日本を追い越して感染の中心の一部となってしまったフランス。この先もどうなるか心配です。