シャンティイ競馬場で行われたフランスダービー Prix du jockey clubを観戦してきました。
今回は当日の競馬場の様子など写真を交えてレポートします。
電車でシャンティイへ
最寄り駅はChantilly-Gouvieuxというところ。パリ北駅からSNCF TERで約25分で到着します。パリ北駅はとても大きく、慣れていないとホームを見つけるのにも時間がかかります。私が乗車したAmien行きの電車はほぼ満員で、多くの人がシャンティイ駅で下車しました。さすが、ダービーDayです!!
駅を降りたら駅舎を背に森の方向へ歩いて行きます。
注)どうやら駅からシャトルバスもあったようで、帰りはそれに乗りました。駅の正面に止まっている小型バスです。
森の中を歩いて行きます。この日は30度を超える夏のような暑さでしたが、森の中は涼しく気持ちが良かったです。
正面スタンドに向かうのには、なんと本馬場を横切ります。レースが行われる前とはいえ、レースで走る馬場を自分が歩くなると興奮します!
実は森を通らない道順(駅を背に右手方向に進む)もありますが、10年ほど前に来た時も森の中を通って馬場を横断した記憶があり、こちらに賭けてみました。「ダービー」の馬場を歩けて、いい思い出になりました!
あとは道なりに歩いて、正面入場口を目指します。
ついに競馬場に到着しました。ダービーの時間まで、競馬場内を探検したり、もちろんレースを観戦したりして楽しみます。ちなみにこの日は合計8レースが組まれていて、GI(ダービー)の他にGIIが3レース、GIIIが1レースありました。
競馬場ツアー
France Galopのホームページから事前に競馬場ツアーのチケットを予約しておきました。説明によると、普段は入ることができない関係者エリアに入れる唯一の機会とのこと。12ユーロでしたが、せっかくの機会です!
Billetterie et Événements France Galop
私が参加した13時半のツアーは約40人が参加しました。グループを二つに分け、France Galopの職員さんと思われるおじちゃんのガイドでツアーがスタート。当たり前ですが、騎手や関係者に声をかけたり、馬を驚かせるようなことをしてはいけないと事前説明がありました。
まず、パドックの関係者入り口を通り抜け、検量エリアに案内されました。検量のルールなどフランス語で説明してくれるのですが、フランス語が聞き取れない上に周りがうるさくてよく分かりませんでした。要は厳正なるルールの下、公正な競争が行われているということを説明していたと思われます・・・丁度スミヨン騎手とブドー騎手が検量しているところでした。
その後、本馬場へ向かう馬道を関係者エリアから見学。第一レースに向かう出走馬を見送りました。
その後もおじちゃんの説明は続き、厳正なドーピング検査が行われること、馬に与える水もきちんと管理していること、パドック真横の厩舎エリアはあくまでも競馬の為の一時的な滞在場所であって馬のおうちではないこと、女性騎手は減量特典があること、などなど(聞き取れた範囲内で)色々なことを熱心に説明してくれました!・・・が、どちらかというとビギナー向けの説明でした。
また今回立ち入った検量エリア、実はツアーではなくても無料で見れます。上の写真の奥側、おっちゃんが肘をついて見てますが、あそこは誰でも自由に入れるところです。逆にパドックの関係者エリアは一般人は絶対に入れませんが、パドックの見る角度が変わるだけで、普段見えないものではないし・・・本馬場へ向かう馬道も位置は違えど間近で見ることができます・・・
熱心に説明してくれたおじちゃんには申し訳ないですが、うーん、12ユーロの価値があるかなぁ?というのが正直な感想です。
そしてツアーといっても行程や内容が決まっている感じではなく、おじちゃんの気まぐれで進んでいる感じでした。まさにフランスらしい!もしかしたら当たり外れがあるかもしれません。
最後にQ&Aで「オススメの馬は?」という質問に、おじちゃんは「ダービーは2、6、9に注目!」、「今日の一押しは第7レースの6番!」という回答。さて、どうでしょうか!?
いよいよメインレース!
メインレースのPrix du jockey clubです!騎乗するジョッキーの紹介の後に、出走馬たちがパドックに入って来ました。
日本だとGIのパドックはゆっくり見ることができないほど混雑しますが、フランスダービーは写真のようにゆったり見れました。
ダービーのレース前の写真ですが、正面スタンド前もご覧のように空いていました。ちなみにスタンドの先の奥は有料席です。
レースを制したのはC.デムーロ騎乗のSottsass。この日はこれまでのレースでもレコードが出ている高速馬場でしたが、ダービーもレコードタイムでした。鞍上のデムーロ騎手は目頭を押さえていて、感動的な光景でした。
さて結果は、一着が14番 Sottsass、二着6番、三着9番ということでおじちゃんの予想はかすってはいました!
(一押しの第7レース6番の結果はおじちゃんの名誉のために触れないでおきます。)
まだレースは続きますが、今日はここで引き上げます。正面入口から無料シャトルバスで駅に向かい、パリ行きの電車を待ちます。切符売り場は混雑していたので、予め切符を買っておいて良かったです。
天気が良すぎて、気温は30度超え。ものすごく暑く、観戦するだけでも大変な1日でした。(その中を走る騎手と馬はさぞ大変だっと思います・・・)でも、日本とは違う華やかで優雅な競馬観戦はとてもいい思い出になりました!