シャンティイ競馬場で行われた Prix du jockey clubの前日は、パリ市内のオートゥイユ競馬場 Hippodrome d'Auteuilに行ってきました。
ここは障害レース専用の競馬場で、凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場と同じくブローニュの森にあります。市内からは地下鉄10号線に乗り、Porte d'Auteilで下車します。Hippodromeと書かれた2番出口を目指します。
地下鉄の2番出口を出ると、競馬場の入り口は目の前です。入り口は日本の中央競馬場と比べると少し寂しい感じでした・・・窓口で入場料5ユーロを払って入場します。
入場したら内馬場を進み、正面スタンドへと続く地下道を通り抜けます。早速スタンドに登ってみると・・
ご覧のような、青い芝生を駆け抜ける馬たち、そして奥にはエッフェル塔が見える最高の景色が飛び込んできます!なんて優雅!この景色を見るだけでも来た甲斐がありました。
レースの合間に色々と探検して見ました。
まずはパドック。緑が多くとても綺麗です。
パドックの全景です。出走を終えた馬たちが戻って来てクールダウンをしていました。騎手は写真手前に写っている小屋で後検量です。
パドック横には、主要な障害レースが行われる世界各国の競馬場までの距離が示された看板がありました。その中にはNAKAYAMAの文字も!中山グランドジャンプの紹介がされていました。
場内の馬券売り場の様子。テレビで他場のレースを観戦したり、オッズを確認したり、予想をしたり、と国は違えどみんな同じです。
メインスタンド。この日は重賞がないとはいえ、最高の天気の土曜日の午後。ですが、お客さんはこの程度です。ゴール前での観戦も、スタンドの日陰で座っての観戦も自由にできました。
馬との距離がとても近いのがフランスと日本の大きな違いの一つではないでしょうか?すぐ目の前を馬が通ってちょっとびっくりしました。
せっかくなので、障害を飛び越えるところを間近で見てたい!と思い、内馬場に戻り向正面あたりに歩いて行きました。ほとんど目の前の障害を馬たちが飛び越えるところが見えました!
ここに来て一番驚いたのはスタートゲートがないこと。おじさんがロープのようなもの張り、何らかの合図でそのロープを離します。
ロープが離された頃合いをうまく見計らい、各馬が助走をつけて走り出します。出遅れも何もありません。長距離の障害レースだからスタートはあまり影響しないのでしょうか?
いかがでしょうか?
重賞が組まれていなかったからかもしれませんが、地方競馬のようなゆったりとした雰囲気でした。緑が溢れ随所に歴史を感じる競馬場で、エッフェル塔をバックに優雅に競馬を観戦するのも、非常に贅沢な時間でした。馬との距離が近いのも、馬が身近にいる文化があるフランスならではなのかもしれません。
パリ市内にあり、気軽に来れる競馬場。是非また来たいと思う競馬場でした。