2021年10月3日、パリロンシャン競馬場 で行われた凱旋門賞 に行ってきました。前日の土曜日からパリにいましたが、15時くらいから雨が降り始め、そのまま日曜日の昼くらいまで断続的に降り続きました。レース当日日曜日のお昼前には一時的にバケツをひっくり返したような激しい雨と風で台風のような天気に。それでも第一レースが始まる頃には雨もやみ、軽く日が差すまで回復しました。おかげで雨に濡れることなく競馬を観戦することができました。
芸術家クリストの作品としてラッピングされた凱旋門
パリロンシャン競馬場 へのアクセスです。地下鉄1番線のPorte Maillot駅下車、La defence方向の出口を出てすぐに無料シャトル バスの停留所があります。11時半頃にバスに乗りましたが、レース開始時間のだいぶ前だったのでお客さんはほとんどいませんでした。2年前は確か同じくらいの時間でも行列ができていたので、コロナウイルス の影響か、天気のせいか、今年はお客さんが少なかったのかもしれません。
レースまで時間もたっぷりあります。人もいないうちにぶらぶら場内を散歩しました。
まだ人の少ないメインスタンド
場内には歴代の優勝馬 の勝負服をモチーフにした看板が並べられていました。以下の写真はエネイブルのもの。かわいくておしゃれ。
パドック 横
まだほとんどだーれもいない静かなパドック
関係者や予約者専用?かもしれない2階席。誰もいない間に写真だけパシャリ。そしてすぐに退散。
2階席からの眺め。ここから観戦できたら快適だなぁ。
メインスタンド。最初見たときは金という色と、フランスの他の競馬場と比べて近代的すぎる外観があまり好きではありませんでしたが、だんだんとこれはこれでいいのでは!と思ってきました。
メインスタンド
レース前、ジョッキー達が馬場の状態を歩いてチェックしていました。小さい子供に頼まれたサインを引き受けているスミヨン騎手。カッコイイ。
スミヨン騎手
藁で作られた100の文字
さて、場内を散歩してビールを飲んでいるとあっという間に第一レースの時間が近づいてきました。気づけばお客さんも入って、場内は熱気に満ちてきました!
第一レースパドック の雰囲気。盛り上がってきました!
そしていよいよ記念すべき第100回凱旋門賞 のパドック です!騎乗するジョッキー達が大歓声で迎えられ、それに続き出走馬もパドック に入ってきました。パドック の私の居た付近で一番盛り上がっていたのはゼッケン1番の馬の応援団(?)。自分たちの前を通過するたびに大きな声を出していました。これには馬を曳く厩務員さんも苦笑い(しているように見えました)。「パドック ではお静かに」がルールだと思うのですが・・・でも、今考えればこれがサインだったのかもしれません!
パドック でのクロノジェネシス
タルナワとスミヨン騎手
急いでスタンドへ戻ります。出走各馬の本馬場入場 です。大きな拍手とともに出走馬が紹介されます。
凱旋門賞 出走馬の行進
スーパージョッキー 武豊 騎手とブルーム
イギリスダービー 馬アダイヤー
最終的には一番人気に推されたハリケーン レーン
これまで何度か現地で凱旋門賞 を観戦しましたが、今回はレース前に一番妄想が膨らんだように思います。「日本馬の悲願達成か!武豊 騎手の夢が叶うのか!ディープインパクト が果たせなかった夢を娘が叶えるのか!そんな各馬をアダイヤーなど最強の欧州馬が迎え撃つ!」という素晴らしい舞台が揃い、それぞれの予想や期待がインターネットやSNS で多く語られていました。100回というキリのいい年だったからか、私自身も勝手に劇的なクライマックスを妄想しすぎていました。そんな夢から一気に現実に戻ったのは、外から黄色い勝負服がものすごい勢いで伸びてきた最後の直線。私の馬券はもちろん日本の夢も来年以降に持ち越しになった瞬間でした。
黄色!?誰だ!?買ってないぞ!?
着順関係なく、戻ってくる全馬が大きな拍手で迎えられました。残念な結果になった日本に縁のある馬達ですが、この日までとても楽しませてもらいました。ありがとう!
密かに期待していたディープボンド。お疲れ様でした。
ディープインパクト の夢を叶えてくれると期待していたスノーフォール
日本の期待を背負い頑張ったクロノジェネシス
一気にスーパースターになったトルカータータッソ。・・・ごめんなさい、ノーマーク過ぎて名前もきちんと把握していなかったし、パドック も返し馬も一枚も写真撮っていませんでした・・・そんな失礼をお許しください。おめでとうございます!
報道陣に囲まれる優勝馬 トルカータータッソ
日本馬の悲願達成も凱旋門賞 的中というどうでもいい私の小さい小さい夢も叶いませんでしたが、とても楽しい一日でした。夢と興奮をくれた各馬と、忘れることのないビックサプライズをくれたトルカータータッソ(名前覚えたぞ!)に感謝です。
第100回凱旋門賞 終わり