おうちでビールを醸造する

正確には同僚宅ですが、ビール作りを体験させてもらいました!同僚宅にビール愛好家の先輩を招き、手作りビールの作り方を教えてもらいました。毎日のように飲む大好きなビールですが、自分で作るのは人生初。どのように作られるのか興味津々です。

教えてもらった作り方を記しますが、そもそも初体験+フランス語ということでわからないことだらけです。材料名・用語なども合っているかわかりませんが、雰囲気だけでも味わってもらえれば幸いです。

注)日本ではアルコール度数1%以上のお酒を作ることは法律で禁止されていますが、フランスではOK(販売は禁止)とのことです。

f:id:picleon:20210328060822j:plain

麦芽から作るビール醸造体験!

1. 計量します

今回は琥珀ビールを25リットルほど醸造するとのこと。使用するのは

EBCというのは色度合いを表す単位だそうで、数値が大きくなるほど色が濃くなるとのこと。琥珀色にするため、また香りを出すために700グラムの”色の濃い”麦芽を入れました。

f:id:picleon:20210328054442j:plain

琥珀色を出すために入れた100EBCの”色の濃い”麦芽

2. 粉砕します

計量した麦芽をミルで粉砕します。先輩が持ってきてくれたミルを机に取り付けます。ポイントは皮と中身がきちんと分離する、かつ粉末になりすぎないように、とのこと。ミルの粗さを先輩に調整してもらいながら粉砕作業を進めます。

f:id:picleon:20210328054457j:plain

ミルで粉砕します。ここだけが力仕事!

f:id:picleon:20210328054431j:plain

Before

f:id:picleon:20210328054909j:plain

After

3. 20リットルの水と混ぜます

大鍋に20リットルの水を入れ、その中に粉砕した麦芽を入れます。

f:id:picleon:20210328054940j:plain

水と粉砕した麦芽を混ぜます

4. 65度まで温め、その後65度キープで1時間置きます。

大鍋を火にかけます。焦げないように頻繁に混ぜながら作業を進めます。そして65度を超えないように温度計も頻繁にチェック。

f:id:picleon:20210328055014j:plain

火にかけます。焦げないように頻繁に混ぜます。

作業の間ですが、お昼ご飯です。先輩が持ってきてくれたビールを試飲させてもらいました。白ビール、今回作る琥珀ビール、ギネスのような味のしっかりとしたスタウトビールなど、どれもとても美味しかったです。いい香りの中にしっかりとした苦味があり、僕はとても好きな味でしたが、同僚は少し苦味が強すぎると言っていました。自分の好みに合わせて味を調節できるのも手作りビールの醍醐味であり、面白いところでしょうか?(その技術があればですが・・・)

f:id:picleon:20210328063828j:plain

先輩が作ったビール。美味い!

5. ろ過します

1時間置いたら、大鍋に約12リットルの水をゆっくりと加えながらろ過していきます。大鍋のコックをひねると綺麗な琥珀色のビール、ではなく麦芽ジュースが出てきます。最初は不純物(大麦の皮など)が入るため、出てきたものを大鍋に戻す作業を繰り返します。

f:id:picleon:20210328060140j:plain

透明度が増すまで、出てきたものを再度大鍋に戻してろ過を繰り返します。

透明度が高くなってきたらバケツに移します。

f:id:picleon:20210328054610j:plain

ろ過作業

見た目はとても美しい琥珀色!ですがまだまだビールではありません。麦の香りがする甘いジュースです。

f:id:picleon:20210328054510j:plain

とても綺麗な琥珀色ですが、ビールまでの道はまだまだ遠い・・・

6. 煮沸します

洗った大鍋にビールを戻し、再度火にかけます。

ここでホップを準備します。先輩が持ってきた乾燥ホップを20グラム計量し、袋の中に入れます。本来はこれを二袋用意しますが、持ってきてもらったホップが無くなったのと同僚が苦味の強いビールが好きではないので、二つ目は7グラムのみ。

f:id:picleon:20210328054525j:plain

20グラムの乾燥ホップ

f:id:picleon:20210328055756j:plain

ホップを袋に入れます。

沸騰したら一つ目のホップの袋を入れ、45分煮続けます。

f:id:picleon:20210328054537j:plain

45分経ったら二つ目のホップの袋と「アイルランド苔 Irish moss」をスプーン一杯分入れます。この謎のコケは香り付けに入れるそうですが、先輩もその効果はよく分からず半分おまじないみたいなもんだ、と言っていました。その後15分煮続けます。

f:id:picleon:20210328054514j:plain

なんとも怪しい”アイリッシュコケ”

f:id:picleon:20210328061626j:plain

45分経ったら二つ目のホップと魔法のコケを投入します。

7. バケツに移して冷やします。

時間の都合上この工程には立ち会えませんでしたが、殺菌消毒したバケツにビールを移します。今日の工程はこれで終了のはずです。

 

ビール酵母は翌日(明日)投入するとのこと。先輩からイギリスで買える一番ベーシックなものをもらいました。投入時の様子も今度同僚に教えてもらおうと思います。

f:id:picleon:20210328061915j:plain

酵母は翌日投入します。

 

人生初のビール作り。工程はとてもシンプルでしたが、麦芽の種類、ブレンド量、温度などで味がとても変わるそうです。そこに各ブリュワリーのノウハウがあるのでしょう。さて、今回のビールはどのような味になるのか!?