正確には同僚宅ですが、ビール作りを体験させてもらいました!同僚宅にビール愛好家の先輩を招き、手作りビールの作り方を教えてもらいました。毎日のように飲む大好きなビールですが、自分で作るのは人生初。どのように作られるのか興味津々です。
教えてもらった作り方を記しますが、そもそも初体験+フランス語ということでわからないことだらけです。材料名・用語なども合っているかわかりませんが、雰囲気だけでも味わってもらえれば幸いです。
注)日本ではアルコール度数1%以上のお酒を作ることは法律で禁止されていますが、フランスではOK(販売は禁止)とのことです。
1. 計量します
今回は琥珀ビールを25リットルほど醸造するとのこと。使用するのは
EBCというのは色度合いを表す単位だそうで、数値が大きくなるほど色が濃くなるとのこと。琥珀色にするため、また香りを出すために700グラムの”色の濃い”麦芽を入れました。
2. 粉砕します
計量した麦芽をミルで粉砕します。先輩が持ってきてくれたミルを机に取り付けます。ポイントは皮と中身がきちんと分離する、かつ粉末になりすぎないように、とのこと。ミルの粗さを先輩に調整してもらいながら粉砕作業を進めます。
3. 20リットルの水と混ぜます
大鍋に20リットルの水を入れ、その中に粉砕した麦芽を入れます。
4. 65度まで温め、その後65度キープで1時間置きます。
大鍋を火にかけます。焦げないように頻繁に混ぜながら作業を進めます。そして65度を超えないように温度計も頻繁にチェック。
作業の間ですが、お昼ご飯です。先輩が持ってきてくれたビールを試飲させてもらいました。白ビール、今回作る琥珀ビール、ギネスのような味のしっかりとしたスタウトビールなど、どれもとても美味しかったです。いい香りの中にしっかりとした苦味があり、僕はとても好きな味でしたが、同僚は少し苦味が強すぎると言っていました。自分の好みに合わせて味を調節できるのも手作りビールの醍醐味であり、面白いところでしょうか?(その技術があればですが・・・)
5. ろ過します
1時間置いたら、大鍋に約12リットルの水をゆっくりと加えながらろ過していきます。大鍋のコックをひねると綺麗な琥珀色のビール、ではなく麦芽ジュースが出てきます。最初は不純物(大麦の皮など)が入るため、出てきたものを大鍋に戻す作業を繰り返します。
透明度が高くなってきたらバケツに移します。
見た目はとても美しい琥珀色!ですがまだまだビールではありません。麦の香りがする甘いジュースです。
6. 煮沸します
洗った大鍋にビールを戻し、再度火にかけます。
ここでホップを準備します。先輩が持ってきた乾燥ホップを20グラム計量し、袋の中に入れます。本来はこれを二袋用意しますが、持ってきてもらったホップが無くなったのと同僚が苦味の強いビールが好きではないので、二つ目は7グラムのみ。
沸騰したら一つ目のホップの袋を入れ、45分煮続けます。
45分経ったら二つ目のホップの袋と「アイルランド苔 Irish moss」をスプーン一杯分入れます。この謎のコケは香り付けに入れるそうですが、先輩もその効果はよく分からず半分おまじないみたいなもんだ、と言っていました。その後15分煮続けます。
7. バケツに移して冷やします。
時間の都合上この工程には立ち会えませんでしたが、殺菌消毒したバケツにビールを移します。今日の工程はこれで終了のはずです。
ビール酵母は翌日(明日)投入するとのこと。先輩からイギリスで買える一番ベーシックなものをもらいました。投入時の様子も今度同僚に教えてもらおうと思います。
人生初のビール作り。工程はとてもシンプルでしたが、麦芽の種類、ブレンド量、温度などで味がとても変わるそうです。そこに各ブリュワリーのノウハウがあるのでしょう。さて、今回のビールはどのような味になるのか!?