2023-2024 フランスサッカー リーグアン Lyon vs. Brest

約1年振りにフランスサッカーリーグアン、リヨン対ブレストの試合を現地で観戦してきました。まだ数試合残していますが、恐らく今シーズンのベストゲームになるのではないでしょうか。そんな記憶に残る劇的な試合の当日の様子です!

Lyon - Brest 現地生観戦!

かつて7連覇を成し遂げた名門チームの強さは鳴りを顰め、シーズン前半戦をまさかの最下位で終えたリヨン。シーズン前はヨーロッパリーグ(C1, C3, C4)出場が目標だったはずなのに、いつの間にか残留が現実的な目標に。そんなチームが新監督ピエールセイジ(Pierre Sage)の招聘と冬の大補強で見事に生まれ変わり、後半戦は破竹の勢いで勝ち点を積み重ねています。そしてなんと、ブレスト戦に勝てば暫定でヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を得る7位浮上と、目標だったヨーロッパリーグの出場権までも現実的に狙える位置まで来たのです。一方、今後の試合日程を見ると対PSG, Monaco, Lilleと上位チームとの連戦が続き、これから最終節にかけて非常に厳しい試合が予想されます。なんとしても勝ち点を稼いでヨーロッパリーグ出場に望みを残したいリヨン。このブレスト戦は絶対に負けられない試合でした。それを知っているサポーター、試合前からかなり熱の入った声援を送っていました。

サポーターも試合前から熱い声援を送ります!

今回は向正面の最前列で観戦です。選手をとても近くで見ることができました。冬の補強でリヨンに加入したマティッチ選手やベンラーマ選手もすぐそこでアップしています!お馴染みRouge et Bleuの大合唱を終え、選手入場。いよいよキックオフです。

アップをする選手たちを間近で観戦!

試合前、旗を無表情で振るリヨンのマスコット。めちゃくちゃシュール。

前半序盤にゴールをあげ、1対0で前半終了。いい流れです!ハーフタイムにトイレに行きながらスタジアム内をうろつきました。スタジアム内にも小さなショップがあり、観戦グッズを購入できます。食べ物はポテト、ハンバーガー、ホットドッグといったファーストフード系のものがありました。ビールはハイネケン500mlで6.5€だったかな。

ハーフタイム、スタジアム内の様子。

後半に入り、なんと連続して3点も決められてしまいました。まだ残り時間があるとはいえ、この展開では正直厳しいのでは、と諦めていたのは私だけではなかったと思います。ですが、今のリヨンは違います!選手たちは誰一人諦めていないようでした。そこからなんと2点を取り返し、同点に追いついたのです!これで会場は一気にヒートアップ。

同点に追いついたリヨンですが、選手たちが目指していたのは勝利のみ。時間を1秒でも無駄にしないリスタート、何がなんでも逆転の1点を狙いに行く姿勢は明らかでした。そして後半アディショナルタイム、ラカゼット選手が相手ゴールキーパーと激しく衝突。主審は最初はファールを取りませんでしたが、リヨンの猛抗議、そして5万人を超えるサポーターの激しいブーイングで判定はVARへ。そしてなんとリヨンへのPKが認められました!会場は更に盛り上がります!

キッカーは今シーズンからリヨンに加入したDFメイトランド-ナイルズ。実は彼、VARで審議をしている間からずっとボールを手に持ち続け、ボールの感触を確かめながら集中を高めていました。そんな彼が放ったシュートは見事ゴールに吸い込まれ、遂にリヨンが逆転に成功します!

サポーターの声援に応えるメイトランド-ナイルズ選手

そして試合終了。1-3からの奇跡の逆転勝利!そして暫定ではありますが、7位浮上!選手、スタッフ、サポーター大熱狂です!

勝利を喜ぶ選手とスタッフ

試合自体は、審判の微妙な判定のせいで両選手が興奮しカードが飛び交うもので、クリーンな試合ではありませんでした。しかし、最初にも書いたように、シーズン終了まで数試合残していてもこれが今シーズンのベストゲームと言い切れるくらい、劇的な試合でした。私も今まで何回かスタジアムでサッカー観戦をしていますが、会場の熱気や一体感をこれほど感じたことはありませんでした。最後のPKの判定も、間違いなく会場の雰囲気が影響したはずです。文字通り、サポーターが勝利を支えた試合を生で見ることができて、とてもいい思い出になりました。行ってよかった。

サポーターに挨拶する選手たち

ちなみに、試合終了後もスタジアムに残って選手たちに拍手を送っていたので、帰りのバス待ちの大行列に巻き込まれてしまいました。バスは30秒おきくらいに次から次へと来るのですが、行列が凄すぎてなかなか進まず、多分30分くらいは並んでいたと思います。でもベストゲームを見れたので、30分くらい問題ありません!いつものように、EUREXPOの無料駐車場に停めた車に乗り込み、興奮冷め上がらぬ中帰宅しました。

駐車場行き無料シャトルバス待ちの大行列

スタジアム、またね!

「前半戦を最下位で終えたチームが劇的に復活しヨーロッパ選手権に出場する」。これからのスケジュールを見ると簡単なことではないですが、今のチームの雰囲気ならもしかしたら・・・と期待してしまいます。歴史に残るシーズンになるよう、頑張れリヨン!

ASモナコ公式サイトでサイン入りユニフォームを買う

「人生最悪の日」から約10ヶ月ぶりに日本代表に招集されたASモナコの南野選手。カナダ戦で先発復帰を果たしたまさにその頃、不定期に送られてくるニュースレター(メール)がASモナコから届きました。内容はというと

いま公式ショップでユニフォームを買うともれなく選手のサインが入ります!ご自身へのプレゼントにぜひ!

なんと!!

キャンペーン案内メール。モデルは南野選手!

「抽選で○名様にプレゼント!」でもなければ、時々見かける額縁に入った結構なお値段のする記念モデルでもないようです。繰り返しフランス語を確認してもこの機会に購入すると「もれなく」「無料で」サインが入るとのこと。

・・・欲しい。

私自身、結構値段のするユニフォームを何枚も集めるような趣味はありません。昨年の22/23モデルのユニフォーム、もちろん南野選手の18番を購入していたので、モナコのユニフォームを買い足すプランは無かったのです。でも今年の23/24モデルの見た目がめちゃくちゃカッコイイのでこっちも欲しいな、と思っていたところにこのメールです。

そして、私個人の意見ですが、サインはご本人から直接頂くことに意味があると思っていて、多くの場合値段が跳ね上がる「サイン入り」の品はこれまでも購入したことがありませんでした。でも今回は「無料」で、しかも信頼できる(であろう)公式ショップ。

それでも迷っていると、最後にこんなような一言が。

発送は12月中旬までを予定しています。クリスマスプレゼントにいかがでしょうか!この機会をお見逃しなく!

というわけで、ASモナコマーケティング策にお手本のように完璧にハマり、購入しました!

 

それにしてもこの3日間で何枚くらい売れるんだろう?選手は本当に全部にサインできるのかな?と疑問を抱いていると、ASモナコ公式X(ツイッター)で南野選手がサインをしてくれている動画を発見!ちゃんと一枚一枚サインしてくれている・・・この中の一枚が私のもとに来ると思うと興奮します!南野選手ありがとう!

ASモナコ公式Xより。南野選手がサインしてくれています。

そして購入から約1ヶ月、南野選手がミャンマー戦に先発し見事2アシストを決めた今日、ついにユニフォームが届きました!クリスマス前と思っていたので随分早い到着です。ドキドキしながら早速開封します!

ASモナコ23/24シーズンユニフォーム!

おぉ!カッコイイ!!

・・・がサインを書いてもらうために一度開封しているためか、ちょっと(かなり?)シワが目立ちます・・・でも仕方ないか。

先週からモナコのユニフォームの胸スポンサーが変更になったので、この「Visit Monaco」バージョンのユニフォームを公式戦で見ることはもうありませんが、個人的には胸にでっかく「MONACO」と書いてあるこのデザインが好きだったので丁度よかったです。

そしてお目当てのサイン!

ちゃんと書いてあるかな?

背中側を見ると・・・

 

タキー!!

 

背番号の横に南野選手の直筆サインが入っています!

約束通り南野選手のサイン入り!

ちょっと早いですが、今年も頑張った自分への最高のクリスマスプレゼントになりました。高かったけど、後悔なしです。南野選手にとっては何十枚、何百枚とサインしたうちの一枚ですが、私にとっては宝物の一枚です。シワが気になるので、アイロンをかけて早速部屋に飾ろうと思います。

今度はこのユニフォームを着て、南野選手を応援しに行くぞ!

2023ラグビーワールドカップ Japan vs. Chili

ラグビーワールドカップの日本対チリの試合を観戦してきました!当日はものすごく暑く、ゆっくり試合を観戦することもできないくらいでした。暑すぎて途中退場する程でしたが、当日の思い出を記します。

ラグビーワールドカップ観戦

リヨンから高速道路で5時間ほど、トゥールーズへ。初めてのスタジアムで地理が分からなかったので、中心地から少し離れた地下鉄A線の終点Balmaに車をとめました。ここの駐車場、地下鉄の切符を持っていると料金がタダになるのでとてもオススメです!

地下鉄を乗り換えてB線のSt Michelで下車。地下鉄の中には日本代表のユニフォームを着た日本人、そして外国人の方の姿も。そしてもちろんチリサポーターと思われる人たちもたくさん乗り合わせていました。

地下鉄を降り、歩いて約15分くらいでしょうか?スタジアムが見えてきました。

トゥールーズスタジアム

荷物検査を済ませて中へと入ります。この暑いのに、500ml以上のペットボトルの持ち込み禁止。しかも500ml以下でもキャップを外さないといけません・・・しかもこのルール、スタジアムの中で買った飲み物にも適応されます。これが地獄の始まりでした・・・

対戦相手のチリはW杯初出場とのことでしたが、想像以上にサポーターが来ていました。試合中も「チリ」コールがとても大きくて、むしろアウェーの雰囲気でした。スタジアムの中には、フードトラック、W杯オリジナルグッズ売店、飲み物の売店など、お店はたくさんありました。私はいつものようにカップ欲しさにビールと、大会公式プログラム(15ユーロ)を購入。

 

試合の思い出。プログラムとエコカップ

スタジアムの中に入ります。約3万人収容のスタジアムとそんなに大きくはありません。それでも綺麗なスタジアムでした。選手たちが練習を済ませ、いよいよ入場!そして国歌斉唱。興奮が高まりますが、とにかく暑い・・・

国歌斉唱、いよいよ試合が始まります!・・・が、暑い!

私の席は正面スタンド、直射日光がモロに当たる最悪な場所でした・・・試合は見たいですが、暑すぎて仕方なく一旦退席。トイレで顔を洗って、冷たい水を売店に買いに行きました。とその時、スタンドから大きな歓声。日本がどうやらトライを決めたようです。あぁ、見逃した・・・

ハーフタイムは観客が涼を求めてスタンド通路の日陰に集中。そしてトイレも大混雑。これ、トイレの列というより、水道を求めて並ぶ列でもありました。空になったペットボトルに水を汲む人、頭や顔を洗う人・・・

暑すぎて正直試合もどうでもよくなってきましたが、せっかくなので後半も見ます。ペットボトルに溜めた水で少しずつ顔や頭を冷やしながら観戦。ほんと、試合どころではありません。

日本、チリに攻め込まれてピンチ!私も暑すぎてピンチ!

その時、係員たちが大きな段ボールを持って登場。何かと思ったら観客にペットボトルの水を無料で配っていました。これはまさに好判断!あのままだったら多分熱中症で倒れる人も多く出たことでしょう。さっきまで売店で一本3.5ユーロで売っていたボルビックをとにかく配りまくっていました。(暑くて3本も買ったのに・・・)でもしっかりキャップは外して配っているんです。そのルール、もういいんじゃない?

助け舟がきましたが、もう暑くてフラフラ。混雑も避けたいので、試合終了5分前くらいに退場しました。右も左も分からず、とりあえず人の流れについて行き、来た時とは違う方向へ出てしまいましたが、トラムと地下鉄を乗り継ぎ、駐車場へと戻りました。

 

人生初のラグビーワールドカップ観戦、しかも日本戦。楽しかった!・・の前に暑かった!言葉の方が先に出てくるほど過酷な現地観戦でした。この暑さの中試合をした両チームの選手には心から大きな拍手を送ります。暑かったけど、国際試合の独特な雰囲気を生で感じられて、いい思い出になりました。

私とディープインパクトの小さな思い出

先週の2023年7月30日で、日本競馬の最高結晶であるディープインパクトが亡くなって4年が経ちました。今年はラストクロップのオーギュストロダンイギリスダービーを制するなど、亡くなってもなおディープインパクトの伝説は続いており、これからも日本だけでなく世界でも彼の偉大な血が続いていくことでしょう。今回は私とディープインパクトの思い出を2006年の凱旋門賞の写真を交えて思い出に残したいと思います。

 

初めてのレース生観戦 2005年有馬記念

この年の有馬記念ディープインパクトが出走することから当日券の販売は一才なく、ウインズや競馬場での前売券販売のみでした。そしてその前売券を購入するために、週末になると各地のウインズや競馬場にファンが長蛇の列を作る、という現象が発生していたようです。そんなニュースを見ながら、有馬記念を現地観戦するなんて無理だろうと思っていたところ、競馬仲間の先輩から渋谷ウインズで前売券を購入したとの連絡が。しかも特に並ぶこともなく。思ってもいなかった事に驚くと同時に初めてディープインパクトが走る姿を見られる事に喜んだことを覚えています。

そして有馬記念当日、12月25日のクリスマスに競馬仲間の男4人で日も昇らぬ前から車で中山競馬場に向かいました。開門前から行列に並び、朝からずっと、年末の極寒の中山競馬場のスタンドで有馬記念の発走を楽しみにしながら待ちました。どんなすごい走りを見せてくれるのだろう、と負けることなど微塵も思っていなかったので、ハーツクライに届かず2着に敗れた時は状況がよく分からず、ポカーンとすることしかできませんでした。

 

現地観戦2回目 2006年凱旋門賞

有馬記念ではまさかの2着に敗れたものの、その後は天皇賞宝塚記念とGIを2連勝し、いよいよ凱旋門賞挑戦となりました。私もこの2006年夏からフランスへの渡航が決まり、ディープインパクトのレース観戦2回目は海を渡ってフランスロンシャン競馬場になりました。

私にとってはこれが海外GI初参戦。もちろん初めてのロンシャン競馬場。それがディープインパクトの走る凱旋門賞ということで、レースの何ヶ月も前からワクワクしていたことを思い出します。

2006年凱旋門賞 ロンシャン競馬場も改修前です。

当時は初めての凱旋門賞観戦だったのでよく分かりませんでしたが、今思えば、あの時は少し異様でした。「ここは大井か」と思うくらい競馬場に向かうシャトルバスに多くの日本人が。日本語で書かれたマークシート(のような馬券注文書)、日本語での案内や看板など・・。昨年2022年も日本馬が多く出走し、日本人のファンも多くロンシャン競馬場に駆けつけましたが、やはりディープインパクト効果は別次元でした。今はレーシングプログラムは一冊5€と有料販売になっていますが、当時はまだ無料で、私が到着した時には一冊も残っていませんでした。

スタンドもすごい人でした。

いよいよレース。今まで幾多の日本馬が弾き返されてきたとはいえ、ディープインパクトならやってくれるだろう。日本馬には不向きなロンシャン競馬場も彼なら、とこの日も勝つことを信じていました。

ディープインパクト本馬場入場

最後の直線。外に出し、さぁこれから「飛ぶ」かと思いましたが、いつものような加速がなく伸びあぐねている様子がビジョンの映像に映し出されました。レイルリンクに、そして最後はプライドにも交わされ3着でゴール。この日記を書くに当たり、レースを見ながら撮影していた当日の動画を見返したのですが、自分の「頑張れ!!」と連呼する声がゴールと共に絶望とも思える絶叫に変わっていました。それだけショックだったんでしょう・・・

レースを終え、引き上げるディープインパクト武豊騎手。

帰国後はこの鬱憤を晴らすべく、ジャパンカップ有馬記念を圧倒的な強さで勝ち、その力が別次元であることを改めて証明しました。近代日本競馬最高結晶と称され、競馬ファン以外でも誰もが知る名馬ディープインパクト。通算成績14戦12勝2敗とほぼパーフェクトに近い成績で引退をしました。

そうです。私、ディープインパクトが飛んだ姿を生で見たことがないんです。ディープインパクトが敗戦した2つのレースが私が生でディープインパクトの走りを見たレースです。当時、その姿を一目見ようと、出走するレースの度にものすごい数の観客が競馬場に来ていました。当時の競馬ファンの方であれば、一度はディープインパクトが飛ぶ姿をどこかの競馬場で現地観戦した、という人も多いのではないでしょうか。それに比べたら、私のように一度も飛ぶ姿が見られなかったというのはものすごく少数派の気がします。

 

引退後、社台スタリオンステーションにて

ディープインパクト種牡馬生活を送っている時、北海道の社台スタリオンステーションに一度だけ見学に行きました。当時一口馬主をしていたので、ダイワメジャーキングカメハメハドリームジャーニーなど名馬たちをとても近くで見学させていただきました。でもこの時もディープインパクトはすでに放牧地に行ってしまったということで、近くで会うことはできず・・見学の後、一般公開ゾーンからフェンス越しに見学しました。

前売券を買って朝から極寒の中山スタンドで待った有馬記念渡航してまだフランス生活にも慣れない中頑張って電車でパリまで行った凱旋門賞。どちらもファンからしたらなかなかハードルが高いレースだったのではないか、と自分では思っています。

ディープさーん、あなたのレースを見に中山とロンシャンに行ったんだよー

と声をかけても、そんな一ファンのことはお構いなしに草を美味しそうに食べ続けるディープインパクト。最後の最後まで片思いのままで終わってしまいました。

放牧地で自由に草を食べるディープインパクト

私とディープインパクトの思い出は甘酸っぱい失恋のようなものです。憧れの子に何度もアプローチするも相手にすらしてもらえなかった一方的な片思い。でも、たとえ片思いでも、彼の走りに興奮したり落胆したりした思い出は、私の青春の1ページ(競馬編)にしっかりと残っています。それに、片思いのまま終わった方が、ちょっと美化されていい思い出として残っている方が多くないですか?

これからずっと、ディープインパクトの名前を世界中の競馬新聞や血統表で見る度に、ディープインパクトとの出来事を思い出す事になるでしょう。それが片思いの私にくれた彼からのプレゼントであるならば、こんなに素敵な事はありません。ありがとうディープインパクト

2023エミレーツカップ観戦記 Arsenal vs. AS Monaco

遡ること約2ヶ月前・・・ASモナコのサイトでアーセナルとのプレシーズンマッチが決まった事を伝えるニュースを発見。アーセナルの本拠地、エミレーツスタジアムでの試合。未だ一度も見たことのないプレミアリーグのチームの試合。しかもどちらも日本人が所属するチーム・・・見たい・・・見てみたい!

「人生は一度きり」といつものように自分に言い聞かせ、1泊2日でロンドンまで行って現地で生観戦してきました!!!最高の一日になった当日の様子を思い出に残します。

アーセナルモナコエミレーツスタジアムで生観戦!

 

いざロンドンへ!

リヨン空港からロンドンヒースロー空港へ。ユニオンジャックをモチーフにした尾翼を見るだけでもう興奮します。到着後市内へ向かいます。色々な旅行サイトに異なる行き方が載っていましたが、1番安い地下鉄で市内へ向かいました。ピカデリー線で約1時間かけて市内に向かいます。

ヒースロー空港着!これから地下鉄で市内に向かいます。

試合は18時とまだまだ時間はあります。折角なのでロンドン市内観光。約15年ぶりのロンドン。やっぱりキレイ、カッコいい。どんな写真を撮っても絵になります。

市内観光。お馴染みビッグベンと二階建てバス。

もう少し観光を続けようと思っていたのですが、この日は朝から雨模様。雨の中観光をするのもしんどいので、もうスタジアムに向かいます!

 

エミレーツスタジアムへのアクセス

先ほどヒースロー空港から乗ったのと同じ地下鉄、ピカデリー線に乗ります。

ピカデリー線に乗ります。

最寄駅はHolloway Road駅かArsenal駅とのこと。よく分かりませんが、折角なのでArsenal駅で降りました!

Arsenal駅下車

地上に出てスタジアムの方へと歩いていきますが、流石にちょっと早すぎたみたい・・・グッズや軽食を扱う露店が出店準備をしていました。試合前になったらここもすごい人になるんでしょうが、今はまだだーれもいません。

まだだーれもいません。来るのが早すぎた・・・

ほんの数分歩くと何か見えてきました。おぉ!アーセナルのロゴ!ついに来ました。

アーセナルのロゴが見えてきた!

階段を登って橋を渡るといよいよスタジアムに着きました!・・・でもすごい雨。

土砂降りの中のエミレーツスタジアム

アーセナルミュージアム

雨が強すぎるのでまず最初にアーセナルミュージアムを見学することにしました。後から紹介しますが、試合のチケットの他にもスタジアム内が見学できるというMatchday tourなるものをアーセナル公式サイトから予約をしていました。このチケットでミュージアムにも入れるとのこと。予約の時間よりもだいぶ早いですが、事情を説明したらOKしてもらえました。

労働者のチームから世界的にも有名なチームになるまでの歴史が色々な展示と合わせて紹介されていました。当時のユニフォーム、試合球、勝ち取ったトロフィー、映像、ファンならたまらないものばかりでしょう(私は特別アーセナルのファンという訳ではなくて、正直過去の選手もあまり知りませんが)。館内はユニフォームを着た多くのファンで賑わっていました。そんなに大きくないので30分くらいで一通り見ることができます。

アーセナルミュージアム。もちろんベンゲル監督も!

アーセナルミュージアム。もちろん冨安選手も!

ショップ

ミュージアムを出ますが、まだまだ雨は降っています。次はスタジアム併設公式ショップに行ってみましょう。当たり前ですが、でかい。そしてすごい人。みんなめちゃくちゃ買っていました。

スタジアム併設ショップ。すごい人、どんどん売れます。

スタジアムツアー

先ほど触れたMatchday tourというスタジアムツアーを事前に予約していました。約60分でプレスルームや、選手入場口、ピッチサイドにも入れるものが£40、私が予約したのが約20分のWhistle stopという£15のツアーでした。ツアーの集合場所はショップの中。受付を済ませて開始を待ちます。

英語が全然分からないですが、とにかくすごくノリノリのスタッフさんに連れられていざスタジアムの中へ。まずはスタンド正面に案内され、いよいよエミレーツスタジアムの中に入ります!まだ誰もいないスタンド。赤い椅子にアーセナルのロゴ。いやぁ興奮する!

まだ誰もいないスタジアムを独り占め

次はどこに連れていってくれるのかと思って楽しみにしていたら、なんとこれで終わり。「ミュージアムにはそのチケットで入れるから是非楽しんできてね!」と言われて終了。これにはちょっとがっかりでした。スタジアムは後で試合の時に入れるじゃん・・・どうせなら、高いですが全て見れるMatchday tourを是非お勧めします。

 

開門(試合2時間前)

雨が降ったり止んだりとはっきりしない天気だったので、雨宿りも兼ねながら開門の列に並びました。そして16時にいよいよ開門、さっき入ったスタジアムにもう一度入ります。私も含め、みんな大興奮。買ったばかりと思われるユニフォームやマフラーを身につけて色々な角度から記念写真をバシャバシャ撮っていました。

誰もいない間に最前列へ。

試合が始まるまで、先ほど入場前に買った(£5)マッチプログラムを読みました。64ページもある結構しっかりとしたものです。なんとアウェーチームなのに南野選手のインタビュー記事も掲載されていました(しかも4ページも)!さすが、リバプール時代のインパクトがアーセナルファンには残っているようです。分厚いプログラムでこれで結構時間が潰れました。

スタジアム内ではもちろん飲み物や軽食が買えます。私は何も買わなかったので何がいくらで売っているのか分かりませんが・・・周りの人たちはサンドイッチやホットドッグを食べていたと思います。

スタジアム内売店

スタジアム内通路

いよいよ選手たちが入ってきてウォーミングアップを始めました。会場も一気にヒートアップ。南野選手も冨安選手もアップしています!幸運なことに青空も見えてきて、とても綺麗な空の下試合ができそうです。

アップをする両選手

いよいよ試合開始

スタメン発表では、ウェストハムからアーセナル史上最高額で移籍してきたライス選手に1番の歓声が起こっていました。練習試合ですが、本拠地エミレーツスタジアムでのデビュー戦。ファンの期待も大きいです。私はスタメンに名を連ねた冨安選手に一人盛り上がりました。

選手入場!ちょっと遠いのと旗であまり見えない・・・

そしてサポーターのNorth London Foreverの大合唱の中、ついにキックオフ。すごい・・・とても雰囲気がある・・・これが歴史あるプレミアか!と今まで経験したことのないスタジアムの雰囲気に驚き、それを肌で感じることができ、試合開始と同時にもう大満足。

もちろん、試合もとても楽しめました。サッカーのことはよく分かりませんが、正確なパス、ピタッと止まるトラップ、素晴らしい切り返しなど、「さすがプレミア!」と思わせるレベルの高い試合が見れました!(と思います。)何よりも冨安選手と南野選手、二人の日本人のプレーが生で見れて、それだけで最高でした。

モナココーナーキック

試合は90分では決着がつかずPK戦へ。両チーム一歩も譲らない手に汗握る展開。ため息と歓声が交互に変わる展開でしたが、何と4本目のキッカー南野選手が外してしまいモナコが一気に大ピンチに。5本目も冷静に決めたアーセナルが2023年のエミレーツカップ優勝者となり、スタジアムは一気に大歓声に包まれました。

PK戦5-4でアーセナルの勝利が決まりました!

南野選手にとってはW杯に続く苦い失敗になってしまったかもしれませんが、後半から出場し素晴らしいプレーを見せてくれた彼に大きな拍手を送りました。そしてもちろん、攻守に素晴らしいプレーをした冨安選手にも拍手。そんな二人が試合後ユニフォーム交換をする姿を見て、感動しました。自分は何の関係もないですが、日本人がこういった世界一の舞台で外国人にまじって活躍している姿を見て、勇気をもらうと共に同じ日本人であることを誇らしく思わせてくれました。

サポーターに挨拶するモナコの選手たち。

大興奮の中、名残惜しいですが、スタジアムを後にします。雨もすっかり上がってきれいな空をバックにまた写真を撮りました。地下鉄に乗って帰ろうかと思いましたが、夕焼けの中を歩いてホテルまで帰りました。1時間くらい歩きましたが、興奮冷め上がらぬ中だったのでとても短く感じました。

雨もあがってキレイな写真が撮れました。

キレイな空。家路につくサポーター達。

この写真だと見えませんが、ショップは長蛇の列でした。

今回はプレシーズンマッチと公式試合ではありませんでしたが、世界的ビッグクラブの試合を本拠地で観戦できたこと、先ほども書いたように、プレミアの歴史あるチームが作り出す独特である意味神秘的にすら感じられる雰囲気を現地で味わえたこと、そしてその舞台で二人のスーパースターによる日本人対決が見られたこと。定番の言葉しか浮かびませんが、本当にプライスレスな経験ができて、忘れられない最高の思い出になりました。アーセナルありがとう!モナコありがとう!そして南野選手、冨安選手、素晴らしいプレーをありがとう!またいつかプレミアリーグ観戦に行くぞ!

ツールドフランス(女子)観戦記

ツールドフランス(女子)現地観戦してきました!

自転車ロードレースは日本ではあまり馴染みが無く私も全く知らないのですが、この時期になると同僚の話題はツールドフランス一色になる程フランスでは大人気イベント。もちろん朝のラジオでも前日の結果を紹介するのがこの時期のお決まりです。男子はリヨンの近くブールカンブレスにも来たのですが、都合が合わず観戦できませんでした。なので女子のレースを見に、リヨンから車で約2時間のクレルモンフェランにまたまた遠征してきました!

クレルモンでツールドフランス女子を観戦!

クレルモンフェランは7月上旬に男子のレースも開催されていたこともあり、街はツールドフランス一色という感じでした。至る所にロゴやユニフォームをモチーフにした旗が飾られていました。旧市街を散歩しながら、ファンゾーンがあるという街の中心地 Place de Jaudeを目指します。

旧市街から眺めるPuy de dome

ファンゾーンが開く少し前に到着しましたが、すでに沢山の人です。ここでは色々な体験やゲームをして、スポンサーのロゴが入った帽子やTシャツなどが無料で貰えます。それを目当てに子供からおじいちゃんおばあちゃんまで多くの人で賑わっていました。私もお馴染みE.LeclercのTシャツやキーホルダー、ポストカードなどもらいました。

ファンゾーンのステージで踊るマスコット

ゲームに並ぶ人の列がどんどん長くなってきたので、ファンゾーンを後にします。ステージでは出場選手の紹介がされていました。紹介を終えたチームがスタートまでオィーミングアップを(?)を始めていました。

チームごとに出場選手紹介

スタートに向けて準備を始める選手達

さて、どこで見るか迷ったのですが、スタート地点はもの凄い人だろうと思い、ちょっと離れたところでゆっくり見ることに決めました。以前ラグビー観戦に来たスタジアムの方に車を停めていたので、一度そこまで戻ることにしました。自転車を積んだチームカーなど珍しいものを見ながらちょっと散歩です。

当然ですが、市内は至る所で車両規制がされていました。私のように車で行く場合は少し離れたところに駐車して徒歩で向かうのがいいと思います。

 

スタート地点と思われるところ

さて、以前来たラグビー場の近くまで戻ってきました。ここまで離れると沿道の観客もまばら。遮る視界もなく、ゆっくり見えます。一般車両の通行が禁止された道路をまずはパトカーや報道車が走ります。そしていよいよ選手達が見えてきました!・・ん?ものすごい人数だ!

大集団が来ました!

観戦をしに行くのに何も調べずに行ったので、出場選手の多さにびっくりしました。こんな集団でよくぶつからずに走れるなぁ・・・。大集団が数十秒で走り抜け、観戦終了。

と、これだけだったら寂しいのですが、今日はクレルモンにまた戻ってくるコースです。駐車場でランチを取り休憩、スマホでレースの状況を確認。そして再度中心地に戻ります。今度はゴール近くで観戦しようと思い、地図を見ながら向かいました、選手到着予定時刻の一時間前くらいに着いたので、沿道はまだまだスペースがありました。

選手の到着の前にやってくるのがCaravan、スポンサーの宣伝カーです。スポンサーがTシャツやエコバック、帽子など観客にばら撒きます。沿道のファンはみんな必死で声と手をあげ、アピールします。

Caravaneのお姉さんに向かってアピール!

面白いのは警察が観客を煽って盛り上げていたこと。パトカーのサイレンも合わせて鳴らして盛り上がっていました。

パトカーも盛り上げ役に!

さていよいよ120キロを走り切った選手達が帰ってきます!ここの大通り、ちょっとした坂になっていて、選手にとっては最後にまた辛い難所になりそうです。でも先頭の選手は十分なリードがあり、大歓声の中、笑顔も見せる余裕のゴールです。

先頭の選手、残り100メートル!

約40秒遅れて2位以下の選手がどんどん帰ってきました。少しでもタイムを縮めるため、歯を食いしばって必死に坂を登る選手達。カッコいい!

がんばれ!と声が出ます。がんばれ!

ちょっと時間が空いたので大通りの1番下まで移動。こう見ると結構登っているように見えます。最後の選手達はトップから約20分ほど離されていましたが、まだ沿道にいる観客から大きな拍手で迎えられました。

最後の選手も到着。お疲れ様でした。

最後に。離れた駐車場までてくてく歩いていると自転車を載せたレースカーや関係車両がどんどん帰っていっていました。そしてなんと何名かの選手も普通に自転車で走っていました。(写真には警察車両も写っていますが、警察も帰っているだけで護衛していません。)120キロも走って、ホテルまで自転車で帰るの?それとも部活でやらされていたような罰走?(のわけないか。)

レースを終えた選手が普通に走って帰っていました。

朝から一日中楽しんだツールドフランス。選手の必死な表情が間近で見れ、Tシャツや帽子などグッズも貰えて大満足。しかも全部無料!これは楽しい!・・というのは何も知らない素人の感想なのでしょう。自転車レースはマラソンのような個人競技に見えて、実はエースを勝たせるためにチームが緻密な戦術を立てて戦う団体競技で、そのチームごと選手ごとの駆け引きがとても面白い(らしい・・・。)そういうのが分かればより一層楽しめるのではと思いました。次にレースを生で見れるのはいつになるかわかりませんが、フランス全土で盛り上がるこのツールドフランスに自分も一緒に熱狂できるようにちょっとずつ勉強しようと思います。

2022-2023 フランスサッカー リーグアン Lyon vs. AS Monaco

2月のクレルモン戦に続き、ASモナコの南野選手を応援しにリヨンvsモナコの試合を観戦してきました。

リヨンの地下鉄A線の終点La soie駅から無料のトラムで会場に向かいます。19時からトラムが運行していて(キックオフ21時)、混雑を避けるためにほぼ最初のトラムに乗りました。待ち時間なく乗れました。ノンストップでスタジアムに向かいます。

スタジアム到着!

19時半の開場と同時に入場。まだほとんどお客さんは入っていません。今のうちに写真をパチリ。綺麗なスタジアムです。

キックオフまでまだ十分に時間があります。せっかくなので記念にタオルマフラーを購入。20ユーロ。高いし、今日の試合が終わったらもう使うことはないとわかっていますが、いつものように雰囲気に呑まれて衝動買いです。でもキレイでカッコいい!

記念タオルマフラー(後日自宅で撮影)

試合前練習が始まりました。よく見えませんが、奥には南野選手もアップしています!残念ながら今日はベンチスタートですが、途中出場を信じて応援します!

練習スタート!

試合は開始数十秒でモナコがPKを獲得しあっさり先制。そのまま一方的な試合になるかと思いきや、GKロペスのファインセーブに後押しされ、徐々にリヨンがリズムを取り戻し始めます。前半の内に同点に追いつくと、後半に2ゴールを追加。リヨンが優位に試合を運びます。

南野選手も後半からペースを上げてアップをしていました。そして80分過ぎにユニフォームに着替えます。「ついに出番だ!」と思ったのですが、なかなか交代にならず、結局そのまま出場せずに試合が終わってしまいました。

ユニフォームに着替えアップのペースを上げる南野選手。もうすぐ出番か!?

試合は3-1でリヨンの勝利。リヨンは首の皮一枚でヨーロッパカンファレンスリーグ出場の望みを残したのに対し、モナコは直近5試合で勝ち点が4しか得られないもどかしい試合が続いてしまいました。

いつもは混雑を避けるために試合終了前に席を立ちますが、今日は最後まで観戦。帰りのトラムを待つ長い行列に並びます。トラムは駐車場行き、La soie行き、Part-Dieu行きの3種類があります。間違えないように看板を確認して並びます(写真が撮れていませんでした)。結構長い行列に感じたので待ち時間を覚悟しましたが、意外に列は進み、15分くらいの待ち時間で乗車できました。盛り込んだ車両がたまたま、大学生のような若者が多く乗り合わせており、選手コール、シャントとかなり盛り上がっていました。Part-Dieu駅までは約20分と書いてありましたが、おそらく30分以上は乗っていたと思います。サポーターの熱気が充満し混雑した車両、しかも試合後(もうすぐ深夜0時)。隣で立っていたお父さんも目眩か貧血みたいな感じで体調を崩されていました。一度乗車したらノンストップなので、気をつけてください。

帰りのトラム。サポーター達がずっと歌い続けていました。

今回は残念ながら南野選手のプレーを見ることができませんでしたが、カッコいい南野選手の姿を間近で見ることができ、大満足です。また来シーズン、どこかのスタジアムで応援しようと思います!